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「答え」を探しすぎると、経営は弱くなる。AI時代に大事にしたい、自分の感覚の話

この記事の目次
  1. AIによって「答え」は簡単に手に入るようになった
  2. 他人の正解には、「前提条件」が隠れている
  3. テンプレートを知りすぎると、自分の感覚が消えていく
  4. 「直感」は、そんなに雑に扱わなくてもいい
  5. Webマーケティングも「正解探し」になりやすい
  6. AIには「正解」ではなく「材料」をもらう
  7. 今、経営者が持っておきたい3つの習慣
  8. 「正解を知っている会社」より、「自分で決められる会社」へ

本日のテーマは、
「答えを探しすぎることの危険性」についてです。

よくありますよね。
「成功している経営者は、
毎朝5時に起きている」とか、
「成功する人は、
横断歩道で白いところを踏む」とか。

逆に、
「黒いところを踏む人の方が成功する」なんて話も、
探せばそのうち出てきそうです笑

でもですね。


たぶん、
本当に成功している経営者に、
「横断歩道、
白と黒どっちを踏んでいますか?」と聞いても、
「いや、知らんけど」で終わると思うんです。

そりゃそうですよね。
そこに成功の理由なんて、
たぶんないんです。

でも僕たちは、
成功している人を見ると、
ついつい「答え」を探してしまいます。

何時に起きているのか。
何冊本を読んでいるのか。
どのSNSをやっているのか。
どんな手帳を使っているのか。
朝は水を飲むのか、
コーヒーを飲むのか。

そうやって細かく分解して、
「なるほど、
これを真似すれば自分も近づけるんじゃないか」と思う。

この気持ちは、
すごく分かるんです。

僕も経営をしているので、
正解が欲しくなる瞬間は何度もあります。

ただ、
最近思うんですよね。

答えを集めることと、
経営がうまくなることは、
必ずしも同じではないなと。

AIによって「答え」は簡単に手に入るようになった

特に今は、
この傾向が強くなっています。
生成AIがありますからね。

ChatGPTに
「売上を伸ばす方法を教えて」と聞けば、
数秒でアイデアが出ます。

「採用を成功させる方法」
「YouTubeを伸ばす方法」
「SEOで上位表示する方法」
「良い経営者の習慣」。
なんでも出てきます。

検索自体も変わってきました。
GoogleもAI OverviewsやAI Modeを強化していて、
検索結果のリンクを一つずつ読むというより、
AIから整理された回答を受け取る体験がどんどん増えています。

つまり僕たちは今、
人類史上かなり「答えを手に入れやすい環境」にいるわけです。

これはもちろん、
めちゃくちゃ便利です。
僕もAIを使いますし、
使わない理由はないと思っています。

ただですね。
ここに一つ、
経営者として気をつけたいことがあります。

「答えが手に入ること」と「自分にとって正しい判断ができること」は別なんです。

他人の正解には、「前提条件」が隠れている

例えば、
「経営者はYouTubeをやった方がいい」という成功事例があったとします。

その人は、

・話すのが得意だった
・キャラクターが立っていた
・動画編集チームがいた
・商品単価が高かった
・経営者本人への信頼が購買につながる商材だった

のかもしれません。

この条件を全部取り除いて、
「YouTubeをやったから成功した」だけを持って帰ると、
話が変わってしまいます。

服でいうなら、
身長も体型も違う人が着ているスーツを見て、
「あの人が格好いいから、
同じサイズを買おう」と言っているようなものなんですよね。

そりゃ、
合わないこともあります。

成功者のテンプレートも同じです。
その人には似合った。

でも、自分に似合うかは別なんです。

テンプレートを知りすぎると、自分の感覚が消えていく

僕が少し怖いなと思っているのは、
ここです。

経営者の方と話していると、
勉強熱心であればあるほど、
「〇〇さんがこう言っていたので」
「この本にはこう書いてあったので」
「チャッピーに聞いたらこれが良いと言われたので」
という言葉が増えていくことがあります。

もちろん、
情報を集めること自体は悪くありません。
むしろ大事です。

でも、
判断まで外に預け始めると、
少し危ない。

経営って、
最後の最後は、
「うちの場合はどうなのか」を決める仕事だと思うんです。

市場のデータも見る。
専門家の話も聞く。
AIにも聞く。
成功事例も調べる。

その上で、
「でも、
うちはこっちでいこう」と決める。

ここだけは、
テンプレートでは代わってくれないんですよね。

「直感」は、そんなに雑に扱わなくてもいい

そこで僕が最近大事にしたいと思っているのが、
自分の直感です。

こう言うと、
「感覚で経営するんですか?」と思われるかもしれません。

もちろん、
数字を無視するとか、
根拠なく突っ走るという意味ではありません。

そうではなくて、
長くお客さんと接してきた感覚。
現場を見てきた感覚。
社員と話してきた感覚。
商品を売ってきた感覚。

「あれ、なんとなくこっちは違うな」という感覚。

これって、
全部を言語化できないだけで、
自分の中に積み上がっているものだったりするんですよね。

だから、
データではA。
成功事例でもA。
AIもA。

でも、どうしても自分はBが気になる。

そんなときに、
「みんなAと言っているから、
自分の感覚は間違っている」と即座に消してしまわなくてもいいと思うんです。

小さくBを試してみればいい。
それで数字を見る。
違えば戻せばいい。

経営って、
本来こういうものなんじゃないかなと思っています。

Webマーケティングも「正解探し」になりやすい

これはWebマーケティングでも、
本当によく起こります。

「毎日SNSを更新しましょう」
「これからはショート動画です」
「SEOなら長文を書きましょう」
「経営者は顔を出しましょう」
「メルマガをやりましょう」
「これからはAI検索対策です」

全部、
間違いではないんです。
条件が合えば、
全部正しい。

ただ、
全部の会社に同じ正解が当てはまるわけではありません。

文章が圧倒的に得意な会社なら、
文章を伸ばせばいい。

営業力が強い会社なら、
問い合わせ数より商談の質を上げた方がいいかもしれない。

ニッチな業界なら、
100万人に見てもらうより、
100人のキーマンに深く届く方が価値があるかもしれない。

だからマーケティングで大切なのは、
「今、何が流行っているか」
だけではなく、
「自分たちは、どこなら自然に強くなれるのか」
を見ることなんですよね。

AIには「正解」ではなく「材料」をもらう

では、
AI時代にどう付き合えばいいのか。

僕は、AIを
「答えを決めてもらう道具」ではなく、
「判断材料を増やす道具」として
使うのがいいと思っています。

例えば、
「この事業をやるべき?」と聞いて終わるのではなく、
「この事業のリスクを10個出して」
「成功する場合と失敗する場合の前提条件を整理して」
「反対派の立場から意見を出して」
「似たビジネスモデルと比較して」
と使う。

材料はAIに大量に出してもらう。
でも、
最後にハンドルを握るのは自分です。

この距離感が、
これからかなり大事になる気がしています。

今、経営者が持っておきたい3つの習慣

最後に、
僕自身も意識していることをまとめますね。

①「事実」と「正解」を分ける

市場規模や数字、
競合情報などは、
どんどん調べればいいと思います。

ただ、
「だから自社もこうするべき」というところから先は、
一度切り離して考えてみる。

事実は共通でも、
答えは会社によって変わります。

② テンプレートは「正解」ではなく「仮説」として使う

成功事例を見つけたら、
「これを真似しよう」ではなく、
「これ、うちでも通用するかな」
くらいでいいんです。

小さく試して、
反応を見る。

その方が、
自分たちなりの答えが残ります。

③ 自分の違和感を、すぐに捨てない

みんなが良いと言っている。
有名な人も言っている。
AIもそう答えている。

それでも少し引っかかる。

そんな時、
その違和感を一度置いておいてほしいんです。

正しいかどうかは分からなくても、
そこに「自社らしい判断」の種があることがあります。

「正解を知っている会社」より、「自分で決められる会社」へ

これからAIは、
もっと賢くなると思います。
答えも、
もっと早く手に入るようになるでしょう。

だからこそ逆に、
「何を知っているか」より、
「何を信じて決めるか」
の価値が上がっていく気がしています。

白線を踏むか、
黒いところを踏むか。
たぶん、
そこに正解はありません。

成功した経営者本人だって、
そんなことを意識して歩いていないかもしれません。

それよりも大切なのは、
誰かの歩き方を完璧にコピーすることではなく、
情報をちゃんと集めた上で、
自分の足で一歩を選べることなんだと思います。

僕自身も、
つい「もっと良い答えがあるんじゃないか」と探し続けてしまうことがあります。

でも、
答えを探す時間と同じくらい、
自分の中にある感覚にも耳を傾けていきたいですね。

ぜひ、
ときどきテンプレートを閉じて、
自分たちならどんな歩き方が一番自然なのか、
ゆっくり考える時間も大切にしてみてください。

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