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最近、AIを使って仕事をする人、
本当に増えましたよね。
僕自身、AIはかなり使っていますし、
これから仕事をしていくうえで、
使わないという選択肢はどんどんなくなっていくと思っています。
壁打ちにも使える。
文章も作れる。
アイデアも出してくれる。
調べ物も速い。
めちゃくちゃ便利です。
ただ最近、ちょっと怖いなと思う使い方も増えてきました。
それが、
「自分がまったく知らない分野の判断まで、AIに任せてしまうこと」
なんです。
例えばホームページについてAIに聞いて、
「ページスピードを改善した方がいい」
「このタグを書き換えた方がいい」
「SEO的にこのページ構造は良くない」
「このコードを変更した方がいい」
なんて言われる。
すると、
「なるほど!じゃあ直そう!」
となる。
でもですね。
その人自身は、
SEOのことをほとんど知らない。
プログラムのことも知らない。
サイト設計についても詳しくない。
これ、僕は結構危ないと思っているんです。
AIの厄介なところって、
間違っていても、それっぽく聞こえることがある
ところなんですよね。
もちろん、かなり精度は上がっています。
でも、AIから出てきた答えが、
「この会社にとって本当に優先順位が高いのか」
「今のサイト構造で本当にそこを変更していいのか」
「売上につながる改善なのか」
ここまで判断するには、やっぱり現場の知識が必要なんです。
例えば、
「ページスピードを速くしましょう」
と言われたとします。
それ自体は別に間違った話ではありません。
速い方がいいですよね。
でも、経営として考えたときに、
そこに30時間使うより、問い合わせにつながるページを1本作った方がいいかもしれない。
SEOの細かい修正を100個やるより、そもそものサービスの見せ方を変えた方がいいかもしれない。
ここが、AIだけでは判断しにくい部分なんです。
正しい施策と、今やるべき施策は別物なんですよね。
これ、人間の心理として仕方がないと思うんです。
自分が知っている分野なら、
AIに何か言われても、
「いや、それは違うでしょ」
「そのケースでは当てはまらないな」
「言っていることは正しいけど、優先順位は低いな」
と判断できます。
でも、自分が知らない分野だと判断できない。
だから、
AIの回答を“情報”ではなく“正解”として受け取ってしまう。
ここが怖いんです。
極端な言い方をすると、
武器だけめちゃくちゃ強くなって、
使う側がどこに振ればいいのか分かっていない状態なんですよね。
たまに僕は、ちょっと毒のある言い方で、
「猿に金棒になっちゃうよな」
なんて思うことがあります(僕の造語ですw)。
もちろん、人を馬鹿にしたいわけじゃありません。
AIという金棒があまりにも強力だからこそ、
使い方を知らない状態で振り回すと、
自分たちまで傷つけかねないという意味です。
僕たちもWebの仕事をしているので、クライアントさんから、
「AIに聞いたら、ここをこう直した方がいいらしいです」
と言われることがあります。
もちろん、本当に良い提案なら全然いいんです。
僕らだってAIから学ぶことはありますし、
AIが出した案だからダメなんて思っていません。
ただ、
「ああ、それをやると逆に良くないんだけどな」
「そこじゃないんだよな」
と思うこともあります。
そのとき、少し悲しくなるんですよね。
僕たちは、その会社の状況を見て、
サイトを見て、事業を聞いて、過去の経緯も踏まえて提案しています。
一方でAIは、数行の質問から答えている。
それでも、
AIが言った答えの方が「客観的で正しそう」に見えてしまうことがある。
これから、こういうことはもっと増えると思っています。
だから僕たちプロ側も、
「専門家だから信じてください」
ではダメなんですよね。
なぜそう考えるのかまで、ちゃんと言葉にして伝える力が今まで以上に必要になると思っています。
じゃあ、AIをどう使えばいいのか。
僕はシンプルに、
自分がある程度分かっていることにAIを活用する
そこから始めるのがいいと思っています。
例えば僕なら、WebマーケティングやホームページのことについてAIと壁打ちする。
すると、
自分では思いつかなかった視点が出てきたり、
考えが整理されたり、
仮説が増えたりします。
これはものすごく強いです。
なぜなら、
AIが出したものに対して、
「これは使える」
「これは違う」
「ここはもっと掘れる」
と判断できるからです。
つまりAIが、僕の代わりに考えているわけじゃない。
僕の思考を広げてくれているんです。
ここは、似ているようで全然違います。
AIに判断を渡しているのか。
AIを使って、自分の判断力を拡張しているのか。
僕は後者の方が、圧倒的に強いと思っています。
僕が最近、AIについて一番しっくりきている考え方があります。
それが、
AIは掛け算の道具
だということです。
自分に10の知識や経験があって、
AIで10倍にできたら100になる。
これはすごいですよね。
でも、
自分の中に何もない状態で、
0 × 100
をやっても、0なんです。
むしろ怖いのは、
自分では100になったつもりで動いてしまうことです。
間違った方向へ高速で進んでしまえば、
0どころかマイナスになることだってあります。
AIがあるから、勉強しなくていい。
AIがあるから、専門知識はいらない。
僕は、むしろ逆なんじゃないかと思っています。
AIが強くなるほど、使う人間側の基礎知識が大事になる。
なぜなら、出てきた答えを選ぶのは、最後は人間だからです。
じゃあ今、企業としてどうAIを使っていけばいいのか。
僕なら、まずこの3つを意識します。
AIを覚える前に、
お客さんはなぜ買ってくれているのか。
現場では何が起きているのか。
数字はどう動いているのか。
自分たちの強みは何なのか。
ここを理解する。
地味ですけど、やっぱりここだと思います。
AIに、
「どうしたらいい?」
ではなく、
「こう考えているけど、別の視点はある?」
くらいで使う。
答えをもらうというより、壁打ち相手として使う感覚ですね。
これだけで、AIとの付き合い方はかなり変わります。
SEOならSEOを知っている人。
システムならエンジニア。
広告なら広告の現場を知っている人。
その人たちがAIを使うから、ものすごく強くなるんです。
AIか専門家か、ではありません。
専門家 × AI
の方が、
たぶんこれからもっと強くなります。
AIによって、
誰でも高度な情報へアクセスできるようになりました。
これは本当に素晴らしいことです。
昔なら専門家しか知らなかったことも、
今は数秒で出てきます。
ただ、
情報にアクセスできることと、
その情報を正しく使えることは別なんですよね。
包丁を持てば、料理人になれるわけではありません。
高性能なカメラを買えば、良い写真が撮れるわけでもありません。
AIも同じだと思っています。
だから僕自身も、AIを使えば使うほど、
「現場をもっと知らないとな」
と思うようになりました。
便利になったから、基礎がいらなくなるのではなく、
便利になったからこそ、人間側の土台がよりはっきり出る。
そんな時代になってきている気がします。
AIに何をやらせるかを考える前に、
自分たちの中にある経験や現場感覚を一度ゆっくり見直して、
そこにAIを掛け算していくところから始めてみるのもいいですね。
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