経営って、考えれば考えるほど
「ドラクエ」に似ているなと思うんです。
会社を経営していると、
「人が足りない」
「もっと強いチームを作りたい」
「新しいツールを導入したい」
「AIを使える組織にしたい」
みたいな話が、毎日のように出てきますよね。
でも最近、ふと思ったんです。
これ、だいたいドラクエの世界観で説明できるなと(笑)
今日はそんな話をしながら、
AI時代の組織づくりについて考えてみたいと思います。
AIは、かなり「伝説の武器」に近づいてきた
ここ数年で、AIはものすごい勢いで進化しました。
文章を書く。
情報を調べる。
データを分析する。
企画を考える。
広告案を作る。
資料を作る。
さらに最近では、
単に質問に答えるだけではなく、
複数の工程をまたいで仕事そのものを進める
「AIエージェント」の活用も広がってきています。
経営者からすると、
「こんなものが使えるなら、
会社の生産性は一気に上がるんじゃないか」
と思いますよね。
僕もそう思います。
ゲームで言えば、
突然、伝説の剣や伝説の防具が手に入るようになった。
今のAIは、
そんな感覚に近いんです。
ただ、ここで一つ大事なことがあります。
最強の武器を手に入れても、全員が装備できるわけじゃない
ドラクエをやったことがある人なら分かると思うんですが、
強い武器を手に入れたからといって、
全員がそれを装備できるわけではないですよね。
戦士には装備できる。
でも魔法使いには装備できない。
逆に、強力な魔法が使えても、
戦士には使いこなせない。
それぞれ役割が違うんです。
僕は、AIもまったく同じだと思っています。
「Claudeを全社員に導入しました」
「最新のAIツールを契約しました」
これだけでは、
組織はそんなに強くならないんですよね。
なぜなら、
武器を配っただけだからです。
その人が何を得意としているのか。
どんな仕事をしているのか。
どんな判断を任されているのか。
そこを考えずに同じAIを渡しても、
うまく使える人と使えない人が出てきます。
これは本人の努力不足という話でもありません。
単純に、職業と装備が合っていない。
そんなケースも結構あると思うんです。
Webマーケティングでも「全員に同じ装備」はたぶん違う
例えばWebマーケティングの
チームを考えてみます。
文章を書くのが得意な人がいる。
数字を見るのが得意な人がいる。
お客さんの気持ちを読むのが得意な人がいる。
デザインや世界観を作るのが得意な人もいるし、
営業として、人と話しながらニーズを引き出すのがうまい人もいます。
同じ会社にいても、
能力はまったく違いますよね。
だったらAIの使い方も、
同じである必要はないんです。
文章が得意な人には、
AIをリサーチや構成づくりの相棒として渡す。
広告運用が得意な人には、
大量の仮説を作る道具として使ってもらう。
営業が得意な人なら、
商談記録の分析や提案準備を助けてもらう。
経営者なら、
情報整理や壁打ち、
意思決定の材料づくりに使う。
こうやって考えると、
AI活用とは
「全員に同じツールを使わせること」ではなく、
「一人ひとりに合った装備を考えること」
なんじゃないかなと思うんです。
これから差がつくのは「AIの性能」より「パーティーの作り方」
ここが、
僕はかなり重要だと思っています。
AIそのものは、
これからさらに広く使えるようになります。
Microsoftも2026年のWork Trend Indexで、
人間とAIエージェントが
一緒に働く組織を
大きなテーマとして扱っています。
つまり、AIを持っていること自体は、
少しずつ特別ではなくなっていくわけです。
そうなると差がつくのは、
「どのAIを契約しているか」よりも、
「誰に、何を、どう使ってもらうか」
になっていくと思うんです。
ドラクエでもそうですよね。
最強の剣だけ持っていても、
勝てません。
戦士がいて、魔法使いがいて、
僧侶がいて、それぞれが役割を果たす。
強い敵には補助魔法も必要だし、
回復役も必要です。
会社も同じです。
全員をAIの達人にする必要はありません。
むしろ、
「この人は何が得意なのか」
「その強みをAIでどこまで伸ばせるのか」
を考える方が、自然だと思うんですよね。
そしてAIにも「装備できるレベル」がある
もう一つ面白いのが、
ゲームにはレベルがあるということです。
レベル1の状態で、
いきなりラスボスには行けません。
AI活用も似ています。
いきなり
「今日からAIで業務を自動化しよう」
「AIエージェントに仕事を任せよう」
と言われても、なかなか難しいんです。
まずは、議事録をまとめてもらう。
メールを書いてもらう。競合を調べてもらう。
ブログの構成を一緒に考える。
広告コピーを10案出してもらう。
そんな小さなクエストから始めればいい。
そこで、
「こう頼むとうまくいくんだな」
「ここはAIに任せられるな」
「ここから先は人間が判断した方がいいな」
という経験値が貯まっていきます。
AI活用って、
研修を一回受ければ終わりではなくて、
実際に使いながらレベルを上げていくものなんですよね。
以前も書きましたが、
「知っていること」より「実際に試したこと」の方が
価値を持ちやすい時代になっています。
AIに関しては、特にそう感じます。
経営者の仕事は「勇者になること」ではない
ここも経営をしていると、
つい間違えそうになるところです。
社長自身が、
一番AIに詳しくなって、
一番マーケティングができて、
一番営業ができて、一番仕事が速くなる。
もちろん、それも悪くありません。
でも、本来の経営者の役割は、
自分一人を最強にすることではなく、
強いパーティーを作ることなんじゃないかなと思っています。
誰を仲間にするのか。
誰にどんな役割を任せるのか。
どの能力を伸ばしていくのか。
そして、それぞれにどんな武器を持たせるのか。
AI時代になるほど、
この「パーティー設計」の重要性は上がっていく気がしています。
AIが強くなればなるほど、
「AIを導入している会社」ではなく、
「人とAIを組み合わせるのがうまい会社」が
強くなっていくんでしょうね。
じゃあ、今から何をやるか
難しく考えなくてもいいと思います。
まずはこの3つくらいから始めるといいですね。
① 仲間の「職業」を見る
社員それぞれが、
何を自然にうまくできる人なのかを整理する。
② 職業に合ったAIの使い方を考える
全社員共通のAI活用ではなく、
営業、マーケティング、制作、管理など、
それぞれの仕事に合った使い方を探す。
③ 小さなクエストをたくさん経験する
いきなり大規模なAI導入をするのではなく、
日々の仕事の中で
「これ、AIに任せられないかな」
という小さな実験を増やしていく。
この積み重ねだけでも、
半年後にはかなり差が出てくると思います。
AIという伝説の武器が、
どんどん僕たちの手元に届く時代になりました。
だからこそ、
「もっと強いAIはないか」と
探し続けるだけではなく、
「今いる仲間の強みと、
この武器をどう組み合わせようか」
という視点も持っておきたいんですよね。
経営もWebマーケティングも、
結局は人がやるものです。
そして僕自身も、AIを触りながら、
「この武器は誰に持ってもらうと一番強いんだろう」と、
まだまだ試している途中です。
ぜひ一度、
自社のメンバーを
ドラクエのパーティーを見るような感覚で眺めながら、
それぞれに似合う“装備”をゆっくり考えてみてくださいね。
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